hiharp

アイリッシュハープ(レバーハープ)の練習記録、メモ。

記事一覧(14)

『少女色見本』

初音ミクボーカルのシンプルなピアノ曲です。=====レンズの向こう、視界に捉えて薄く目を閉じた睫毛がひかりに溶けてゆくわたしにない色をもつあなたをいつもながめて慕う朝あなたに唯一足りない黒は かわりに髪に揺れている 何も知らない顔をしてかろやかに生きるあなたは 少女であるほど生きやすい世界の 色見本 わたしはずっと あなたのようになりたかったレンズの向こう、立ち尽くすあなた、薄く目を閉じたそれすらも光に見えていた”いっそ白に戻りたいと思っていました”だなんて何も色のないわたしをみつめてほほえんだ 何も知らない顔をしてかろやかに生きるあなたも 少女であるほど生きやすい世界のなかで ゆれる わたしはずっと 気づかずにただうらやんでいた朽ちたバス停は心許なくわたしにだって朝日はさしますずっとあなたに憧れていたいそしてあなたはずっとわたしに憧れていて=====作者には、親が仕事で使っていた「色見本」を、借りてきてもらって、ひたすらながめている頃がありました。「色見本」とは英単語帳程度の細長い厚紙にさまざまな色の見本が印刷されたものです(デジタル版もあります)。ながめていると、同じ「赤」や「青」に見えるものでも、実は細かい色の違いがあることがわかって、楽しかったです。「少女」。外から見ると、みんなおなじ「少女」に見え、またそう括られる運命にあります。さてその中身はどうでしょう。色見本のような細かい色調のちがいには、気づいてもらえていないのかもしれません。ゆれながらも凛と立つ「あなた」と、そんなあなたに憧れる「わたし」、レンズ (眼鏡かもしれないしカメラかもしれない) を隔てて向かい合う ふたり、秋風が肌にふれるころの、やさしいふたりのお話です。作者は告知の文章に「ガールミーツガール」と書きましたがだれとだれでも、なんとでも解釈できるなあと思っています。「あなた」と「わたし」のことを想いながら聴いて頂けるとうれしいです。

SoundCloud/note 自作曲の話 #0

気づけば8月も後半。お元気ですか。週に1度病院に行き、薬をのみ、それでもなかなか良くならない体調に、これがもう私の人生なのだろうなという気持ちでいます。生まれてこの方「健康体」を知ったことがありませんが、生き延びてはいます。そんな感じの日々です。病人なのでただ日々を綴るだけで暗くなってしまう。暗い話が多いこの世の中ではあんまりよくないのかしら。実際のところは、福祉の勉強をする、植物に水をやる(最近雨続きなのでおやすみ)、鉄分入りのヨーグルトを食べる、いい香りのハンドクリームを塗る、などして、楽しく過ごしています。ついでに職をさがしています。働きたいなぁ。===市井ヒロノ 最初の活動拠点は「note」と「SoundCloud」でした。「note」とは文章や画像やサウンドを発表できるクリエイター向けサービスで、「SoundCloud」とは音源(.wav)を発表できるサービスです。はじめはよくわからないまま、他のクリエイターさんを参考に、見よう見まねで運用しておりました。現在noteはほぼ更新できていない状態で、noteも並行して続けるか、それともこの場所(ポートフォリオサイト+ブログ)にまとめるか、思案中です。 (市井は音楽を作り文章を書くので どうやらブログと相性が良いらしい)その「note」と「SoundCloud」にて、過去の自作曲を公開しています。人見知りで怖がりで社会と接点がまるでなかった私は、曲を公開することで、小規模ながら人とのつながりができました。それもあって、ひとつひとつの曲が思い出深く、つくったときに自分がどんな音楽を聴いていたか、どんな風景を見ていたか、どんなことを考えていたかまでつぶさに思い出せます。……こんな性格ゆえに「重い」といわれがちです。日常生活では自己顕示欲とか承認欲求とかいわれることもあり、それも確かにそうなのですが、それよりも「思考の量が多い」という表現がしっくりきます。これは自慢でも自虐でもなく、ただそうであるというだけです。たくさん何かを思ってしまうので、それが言葉になってぼろぼろとこぼれます。たとえるなら、とりとめのない話をするラジオ番組、でしょうか。話さずに心にため込んでおくとすぐにつらくなります。今は話すのが上手ではないし文章も長いですが、いつか端的に話せるようになるかもしれません。今の時点では”重くても”思ったことを書くようにつとめます。この場所では、曲の思い出を語ります。===